7月16日(日)檜原村散策~夏の思い出~

第545回 2023年7月16日 開催場所 檜原村

カズオ君の檜原村シリーズ第二弾。武蔵五日市駅集合でバス移動でしたが、3連休で混雑。半分の人数が定時のバスで先行。後続のバスは30分後になってしまいました。檜原村役場前で再集合。予定を変更して後半に行く予定だった吉祥寺、檜原城跡を先に見学します。体力温存のために上までは上がらず春日神社を経由して払沢の滝へ。気温が高い日でしたが滝の周辺は水しぶきや涼風が来て涼しく、滝の間近まで近寄ってその迫力を感じました。自由見学なので木工製品を見たり、カフェでかき氷を食べたり、お豆腐屋さんで豆腐を買ったり時間を過ごし、バスで北秋川の谷の奥に進んで夏地で下車。ひのはらファクトリーに立ち寄ります。檜原産の焼酎を醸造していたり、特産品のジャガイモや木工製品などが購入できます。こことおもちゃ美術館に分かれてランチタイム。午後は廃校を利用した森のおもちゃ美術館から里道をゆるゆると登って神戸岩へ。巨大な神戸岩は大迫力で、足元の渓谷は鎖を伝わりながら歩く迫力の渓流歩きでした。自然を満喫しながら歩いて神戸園休憩所はビールが買えるので喉を潤し小休止。水分補給して郷土資料館見学。山に囲まれた檜原村の歴史や暮らしぶりを知ることができました。ここで現地解散でバス移動。帰る人はこのまま武蔵五日市駅へ。打ち上げの人は瀬音の湯へ。バスは問題なくやってきましたが進むにつれ大渋滞。1時間ほど余計にかかって温泉に行く人は十里木で下車。川を越えて瀬音の湯に行くも、こちらも連休なので待ち多数。並んでお風呂に入りましたが、歩いてかいた汗を流し、温泉でゆっくり休めたので元気が出ました。遅くなってしまったので飲みは無しで、バスで武蔵五日市駅まで移動して、五日市駅でお酒購入。電車の中で軽く乾杯して帰りました

武蔵五日市駅→(バス移動)本宿役場前→口留番所、復元木戸→岩舟地蔵尊、橘橋→吉祥寺→檜原城跡→春日神社→払沢の滝→森のささやき→ちとせ屋→払沢の滝入口→(バス移動)夏地→ひのはらファクトリー→檜原森のおもちゃ美術館→春日神社→徳泉寺→神戸岩→神戸園休憩所→ヒノハラテラス→檜原村郷土資料館→(バス移動 解散)→十里木→瀬音の湯→(バス移動)武蔵五日市駅

ランチ ひのはらファクトリー&檜原森のおもちゃ美術館で個々に
打ち上げ 有志で瀬音の湯



5月28日(日)古刹と台地 慈恩寺を歩く

第544回 2023年5月28日 開催場所 蓮田~岩槻

古隅田川水源まちあるきの際に、時間切れとなり水源を見ることを優先したためにもう一つの目玉である慈恩寺に行けませんでした。その時に行けなかった慈恩寺を巡るまちあるきとなりました。将軍家や岩槻藩から手厚く保護された慈恩寺は周囲に66もの寺坊が建つ大寺で近隣だけでなく江戸や関東各地からも参詣者が訪れるお寺でした。前回は蓮田市に属する黒浜沼まで来て引き返したので蓮田市からのスタート。蓮田駅を8:59のバスで出発し、江ヶ崎バス停で下車しまちあるきのスタートです。同じ埼玉郡でも日川を境に鷲宮神社圏と久伊豆神社圏に分かれます。蓮田は久伊豆神社、岩槻は城下町がある方は久伊豆神社、慈恩寺の方は鷲宮神社になっています。蓮田で最も古いのが江ヶ崎久伊豆神社です田んぼの中を歩いていくと遮るものなく吹く風が心地よい。岩槻に入り慈恩寺台地を上がると日光御成街道。将軍も休憩した景勝地だったという宝国寺。アジサイが多く咲く仁徳天皇、履中天皇、反正天皇を祀った和泉三社、鹿室白山神社と回ります。この辺りは鹿室(かなむろ)という難読地名。旧鹿室村から旧裏慈恩寺村に入ります。昔には台地の際まで海が来ていたのでしょう、古くから人が住み遺跡もあり、道々には石仏が多く残されています。旧裏慈恩寺村から旧小溝村に入ります。この辺りも海の水が無くなった後に湿地帯だったものを用水路で古隅田川に水を落として農地化した場所なのでしょうね。江戸時代から続く長命寺を経て慈恩寺親水公園へ。ここも慈恩寺沼という沼であった場所を公園化しています。周辺も昔は湿地帯であったことでしょう。今は釣り人の多いキレイな公園になっています。ここでランチタイム。外で食べるのも気持ちの良い季節です。午後は旧慈恩寺村を歩きます。寺社仏閣、小堂、祠、石塔、石仏が多く残されている。昔はこの辺一帯の範囲が慈恩寺の境内敷地であったのでしょうね。路傍には馬頭観音も多い。馬もこの地の生活には切り離せないものであったのかと推察されます。ぐるぐると回り道をしながら本命の慈恩寺。境内と道路の垣根が無くオープンな感じがします。大寺の面影が残っております。しかし以前はもっともっと広い敷地で会ったのでしょうね。境内を思い思いに巡って先に進みます。旧慈恩寺村から旧徳力村へ。立派なたたずまいの常源寺、鎮守の三社神社を巡ります。ここから高台を降りれば春日部市になり古隅田川の方に進みますが引き返し、また旧慈恩寺村へ。玄奘三蔵塔は西遊記で有名な三蔵法師のお骨が収めてあり、それを管理しているのが慈恩寺なのです。旧表慈恩寺村に入って慈恩寺台地を降りて独立丘にある表慈恩寺諏訪神社を見学してまちあるき終了。東岩槻駅で16:50頃解散というちょうど良い時間帯での終了となりました。打ち上げは以前にも利用したことのあるレトロ風な東岩槻ゴールデン横丁にあるエビちゃんで軽くのどを潤して帰りました

蓮田駅~江ヶ崎バス停~地蔵~江ヶ崎久伊豆神社~石仏~浅間神社~宝国寺~浅間大神~和泉三社~鹿室白山社~庚申塔、馬頭観音~石仏~庚申塔~裏慈恩寺遺跡~石仏~成田山不動明王~庚申塔~小溝諏訪神社~弁財天~猿田彦大神~道祖神~小溝庚申塚~大六天神社~小溝鷲神社~勢至堂墓地~地蔵菩薩立像~長命寺~長命寺墓地~慈恩寺親水公園~慈恩寺八幡宮~馬頭観音~庚申塔~裏慈恩寺子之神社~裏慈恩寺阿弥陀堂墓地~馬頭観音塔~神明社~月読神社~十二天神社~馬頭観音塔~岩舟山子育延命地蔵堂~地蔵堂~無くなった天神社~石塔~毘沙門天堂~祠 薬師如来塔~馬頭観音塔~薬師堂~石仏 庚申塔~薬師堂と馬頭観音~石仏~慈恩寺~五ヶ字排水路改修竣工記念碑~岩槻北陵高等学校~地蔵、祠、小堂~常源寺~三社神社~玄奘三蔵塔~茶寮 余白坊~旧阿弥陀堂墓地~開智学園~桜山貝塚~表慈恩寺諏訪神社~東岩槻駅

打ち上げ エビちゃん東岩槻店


5月14日(日)重要文化財見学&総会

第543回 2023年5月14日 開催場所 荒川区

毎年恒例のNPO法人東京を再発見する会の総会を町屋文化センターで行いました。事業報告、収支報告や事業計画などお話をして質疑応答。終了後は昭和の東京の動画を見ました。原宿、渋谷、銀座、新宿、池袋、秋葉原など。昭和30年代の環七の様子なども貴重な映像であったと思います。12時までにすべてを終了し個々にランチをとって移動。午後は重要文化財旧三河島汚水処分場喞筒場の見学です。日本で最初の近代下水処理施設でセセッション様式で大正時代に建てられた建物と共に内部の設備、施設も残されています。実際に見るのも迫力がありますし、職員の方の詳しい説明により施設の概要、歴史が解りました。見学は2時間で終了。15時過ぎからは町屋の「あんじゅ」にて懇親会。楽しく飲んで語って二次会は「イタメシバルカズサン」で終了しました。ミートソースが美味しかった。

総会開催場所 町屋文化センター
ランチ    町屋で個々に
打ち上げ   あんじゅ
二次会    イタメシバルカズサン


4月23日(日)春の川あるき 城と研吾と航空を

第542回 2023年4月23日 開催場所 東川

所沢の母なる川といえる東川を源流までたどるまちあるきの第1回。桜の名所なので桜の時期にやりたかったのですが荒天のために順延しました。武蔵野線新座駅からスタート。駅からほどなく旧川越街道と大和田宿。すっかり住宅地になってしまいましたが宿場の面影をたどりながら歩きます。新座市から清瀬市に入り柳瀬川を新しい橋で越えます。清瀬水再生センターは古代から近代にかけての遺跡があった場所でもあります。柳瀬川を越えると所沢市に入り東川との合流点。東川の川あるきがスタートします。この辺りの東川には沿った道が無いのでつかず離れず迂回しながら史跡を巡ります。小社ながら歴史のある藤森稲荷神社、彫刻の立派な東光寺など。柳瀬川や東川を利用した戦国時代のお城である滝の城を見学。ぐるりと回って城の遺構を見て回りました。川に近い道をたどりながらオリンピッククレー射撃会場のために整備されたオリンピック道路、旧村名をのこした亀谷神社を回り、普段はほとんど閉まっている柳瀬民俗資料館がやっていたので見学。日比田調整池では移設された昭和初期の橋である管理橋を見て東所沢公園経由でところざわサクラタウン。13時を回っていたので皆さん空腹に耐えきれずランチタイム解散。個々にお食事。午後は改めて角川と所沢市が組んでクールジャパンを発信する施設であるサクラタウンを紹介。隈研吾設計の角川武蔵のミュージアムの建設時の写真なども身ながらお話をさせて頂きました。この先はずっと川沿いに道があるので東川に沿って歩きました。長栄寺、牛沼新明神社とこの付近が農村集落であった雰囲気を感じながらる来ます。狭山茶の名産地らしく茶畑も増えていきました。航空公園は日本の航空発祥の地、広い園内に点在する記念碑やモニュメントなどを見学するうちにタイムアップ。航空公園駅で終了となりました。次回は航空公園駅から源流を目指したいと思います。打ち上げは埼玉県ならではの餃子の満州でサク飲みでした

新座駅~川越街道大和田宿~鬼鹿毛の馬頭観音~岾上の埋墓、高地蔵~観音堂と地蔵~三本木の埋墓~S・LOGI新座~ぶたい伝説~清瀬水再生センター(下宿内山遺跡)~柳瀬川~大和田・坂之下橋~清柳橋~東川~天神社(金子宮司宅)~藤森稲荷神社~東光寺~塚越地蔵堂~城下橋~滝の城(滝跡、三の丸跡、城山神社、滝の城横穴墓群、七曲坂、霧吹きの井戸跡、石仏群、血の出る松跡~名無し橋と小社~関越自動車道橋~オリンピック道路~柳瀬橋~にこにこ橋~亀谷神社~稲荷橋~御嶽神社~柳瀬民俗資料館~日比田調整池~管理橋~日比田橋~新日比田橋~コロンビアインターナショナルハイスクール~松郷工業橋~東所沢公園~ところざわサクラタウン(武蔵野坐令和神社、角川武蔵野ミュージアム、ジャパンパビリオン、千人テラス、本館)~
ところざわサクラタウンブリッジ~YOT-TOKO~松郷橋~さくら橋~弘法橋~川端橋~あけぼの橋~長栄橋~長栄寺~牛沼の火の見櫓~牛沼神明神社~中橋~加美橋~長屋門~支流~境橋~東新井庚申塔~名無し橋~新東橋~東橋~下新井学校跡~精華の梅~学校橋~とみたはし松井橋~航空公園~木村・徳田両中尉殉職記念碑~梅太郎~割烹手打うどん ちとせ~航空整備兵の像~所沢航空発祥記念館~航空発祥の地の石碑~C-46A輸送機~滑走路跡の花壇~大正天皇駐輦碑~フォール大佐の像~YS-11中型輸送機~航空公園駅

ランチ ところざわサクラタウンで個々に
打ち上げ 餃子の満州航空公園駅前店


4月16日(日)多摩の里山ハイキング〜唐木田から平山城跡〜

第541回 2023年4月16日 開催場所 唐木田~高幡不動

多摩丘陵横山の道、カズオくんガイドの続編です。前回ゴールの唐木田駅を9時半にスタートします。村落だったころの面影を残す秋葉神社から窯出しポテトのパティスリーで買い食い。鶴巻西公園には里山の風景が遺されていました。谷頭や谷戸の風景が残る場所にKDDIや長谷工のミュージアムがありました。谷や丘の織り成す風景に多摩ニュータウンの歴史を再認識。多摩センター駅近くでランチタイムとなりました。午後は乞田川の川沿いに歩き、木のひげで買い食いタイム。ベーグルの店や瘡守稲荷を見学して乞田川の谷から這い上がり、分水嶺を超えて八王子市に入りました。こちらは大栗川の谷になります。ここで二手に分かれモノレールで少し楽をするグループと歩いて日野市に入るグループに分かれて多摩動物公園へ。ここで小休止。程久保川源流に向かい日野市と八王子市の境界を進んで平山城址公園に入って平山季重神社。程よいハイキングコースが気持ちよい。23区に近いのに自然を大いに感じられました。京王線の平山城址公園駅まで歩いて解散。打ち上げはてんぐ大ホール 高幡不動店。1リットルタワーサワーは6人で飲めば一人200円以下。メニュー豊富で色々食べて飲みましたが一人2000円の神コスパでした

唐木田駅~からきだの道~BAKERY iCHi~秋葉神社~パティスリー ペルスネージュ~乞田川~鶴牧西公園~KDDI MUSEUM~長谷工マンションミュージアム~LINK FOREST~新都市センタービル~ゆうゆう橋~多摩センター駅~京王プラザホテル多摩~レンガ坂~多摩中央公園~パルテノン多摩~木のひげ~アフィダメントベーグル~瘡守稲荷神社~山王下緑地~フロリコ食堂~SCSK 多摩センターオフィス~AWkitchen FARM 多摩センター店~(株)ポネ・カンパニー モーションスタジオ / 八王子サテライトスタジオ~デジタルハリウッド大学 八王子制作スタジオ~松が谷駅~大塚神明社のイチョウ~大栗川~京王れーるランド~京王あそびの森HUGHUG~多摩動物公園~秋葉大権現社~程久保川源流~多摩テック跡~夢畑農場~龍生寺阿弥陀堂~宝篋印塔~ユギムラ牧場~たんぼの学校~平山季重~東京薬科大学~平山城址公園~平山季重神社~平山季重遺跡之碑~平山城址公園駅

ランチ  多摩センター駅周辺で個々に
打ち上げ てんぐ大ホール 高幡不動店


4月2日(日)お花見散歩 in 多摩川中流域北

第540回 2023年4月2日 開催場所 羽村~昭島

久しぶりに花見まちあるきを開催。以前に歩いた玉川上水や多摩川沿いですが桜の季節に花見をしながら歩いてみました。乗降客の多いイメージのある小作駅を10時にスタート。立川崖線の高低差を楽しみつつ多摩川沿いに降りて小作取水堰へ。ここから山口貯水池に送水されています。立派な阿蘇神社には当地の豪族、三田氏や平将門にまつわるものもありました。今年は暖かかったので満開を過ぎてしまいましたが、桜が舞い散る中をのんびりと史跡巡りをするのもなかなか風流。ねがらみ前水田のチューリップと桜のコラボは見事でした。多摩川沿いを歩き桜づつみ公園ではまだたくさんのお花見の人もいて賑わってました。はらはら舞う桜も素敵。羽村の堰から玉川上水沿いを歩きます。人が減って静かに落ち着いた雰囲気の中を歩きます。玉川上水の清らかな流れを見ながら福生市に入ります。ビジターセンターの古民家で小休止、ランチ用のお酒を買いに田村酒造に行きましたが残念ながらお休みでした。酒蔵の雰囲気を楽しみながら、桜堤沿いでランチタイム。ベンチに座ったり、シートを敷いたりお花を見ながらのランチでした。ランチ後は多摩川の桜を見ながら歩きます。延々と続く桜並木は圧巻でした。史跡など見ながら石川酒造へ。宿泊施設やレストランが増えていてびっくり。お土産のお酒を買い込みます。昭島市に入って拝島の鎮守様の日吉神社と有名な拝島大師をフリータイムで見学。すぐにバスがあるというので駅までバス移動しようと思ったら、まさかのバス大遅延。みんなでお話をしていたのでそう気になりませんでしたが。拝島駅にて終了。有志での打ち上げは拝島ハイボールを堪能。石川酒造のリキュールと昭島の美味しい水(地下水が豊富で有名)で作られたもので城と黒がありました。美味しく食べて飲んでまちあるき終了後もお花見気分満載でした

小作駅~小作馬頭観音~立川崖線~小作取水堀~精進バケ遺跡~吉祥寺跡~阿蘇神社~伝三田雅楽之助平将定等の基~根がらみ前水田~チューリップ公園~大正土手・一本杉~三春の滝桜~桜づつみ公園~玉川上水羽村陣屋跡~玉川水神社~下陣屋跡~羽村の取水口~玉川兄弟~堰の筏通場~羽村橋~羽村橋のケヤキ~第三水門~堂橋~奥多摩街道~東海居~新堀橋~加美上水橋~多摩川八景~宮本橋~田村酒造~石浜波津跡稗~国士交通省 多摩川上流出張所~福生市多摩川堤防~石川酒造~熊川分水~どうどうの滝~九ヶ村用水取水口跡~拝島の霞堤~拝島水道橋~拝島多摩川駅跡~昭和用水~拝島日吉神社~大日堂~拝島大師~元木屋~拝島駅

ランチ 桜堤沿いで個々に
打ち上げ うまかもん酒場 かさ


3月12日(日)戦国と江戸、2つの小田原城の痕跡を探る

第539回 20233月12日 開催場所 小田原

山本さんの小田原シリーズの集大成です。戦国と江戸時代の小田原城を見比べるまちあるきとなります。戦国時代の小田原城は城下町をも包み込む戦国最大級のお城でした。江戸時代のお城はもっと規模はコンパクトになりましたが箱根という要衝を抑える重要なお城でもありました。10時に小田原駅を出発。戦国時代の小田原城を歩きます。前回のおさらいも兼ね、また普段の小田原城ツアーでは歩かないようなマニアックな場所まで立ち入っていきます。今は住宅街になってしまった場所にも堀切や土塁が隠れていたり案内してもらわないと解らないようなところにも多くの痕跡が遺されています。総構を歩いた時にもやってきた大堀切は何度来ても大迫力です。小田原の町の背後にそびえ立つ山にある小田原城の旧跡は城の堅牢さを物語っています。城下町の方に降りていくとJRの線路にて戦国の小田原城と江戸時代の小田原城が分かれています。とはいうものの江戸時代の小田原城がある場所に大森氏、北条氏の居館、本丸があり、後にその場所に江戸時代の小田原城が築かれたものです。八幡山古郭と呼ばれる戦国時代のお城は戦国時代に拡張されてこちらにも主郭置かれたもの。秀吉の小田原征伐で落城し使われなくなった部分でもあります。新旧の小田原城を見比べながら小田原城天守閣へ。ここで遅めのランチタイム。小田原城は明治に破却され、関東大震災で被災し、戦後に鉄筋コンクリートで再建されたもの。その後、木造などで再建する案や様々な再建計画が出ているもののなかなか実現には至らないようです。そういった事情も山本さんならではの観点でお話しいただけるのも楽しい。歴史考証に忠実なもの、間違って再現されてしまったものなども説明していただきました。門を出て小田原城周辺地域を歩きます。豪壮な小学校や立派なホールが建っています。史跡もそこかしこにあり見どころは尽きません。老舗や古い建物、城下町の雰囲気もありなかなか小田原のまちあるきも楽しい。街はまだまだ見るべきところがたくさんありましたが17時半近くになっていたので、帰り時間なども考慮して終了しました。小田原の町もまだまだ見て回るところは多そうです。打ち上げは有志でベロ焼きピカソ。牛タンが美味しくジャンレモ(ジャンボレモンサワー)を何杯も飲みすぎてしまいました

小田原駅新幹線口前~北条香沼姫墓所~百姓曲輪~御前曲輪(城山競技場)~毒柄平~小峯御鐘ノ台大堀切東堀・中堀・西堀~八幡山大堀切~八幡山曲輪ポケットパーク~百段坂(本曲輪遠望)~東曲輪~御用米曲輪~小田原城天守前~本丸茶屋(昼食)~本丸~常盤木門~本丸南堀(滑り落ちた石垣)~銅門~馬屋曲輪(トイレ休憩)~馬出門~三の丸ホール展望台~箱根口門跡~大手門跡~三の丸土塁~幸田門跡~UMECO前解散

ランチ  本丸茶屋
打ち上げ ベロ焼きピカソ

2月26日(日)梅を向いて歩こう2023 越生

第538回 2023年2月26日 開催場所 越生

昨年行った越生まちあるきの続編です。去年は寒くて梅の開花状況が遅く、また全部歩ききれなかったのでリベンジです。混雑を予想して早く越生駅に集まりましたが、5分咲きということでそれほど混雑はしていませんでしたが、早く集まったので座ってバス移動ができました。関東三大梅林の一つ越生梅林では40分の見学時間。梅は5~6分咲き。品種や日当たりによってばらつきはありましたが梅の花を楽しめました。私有地の梅林も見事で梅の香りを楽しみながら歩きます。天気が良かったのですが風が少し強い。昔の建物が残る旧道の庚申塔、梅園村の鎮守であった梅園神社など見学しながらお蕎麦の名店梅乃里へ。開店前から並びましたが、老夫婦が営むお店なのでいっぺんに多くのお客を受け入れることができず1時間待ちましたが柚子のお蕎麦などお蕎麦がおいしくて満足できました。女性杜氏の佐藤酒造ではみんなでお酒を買って飲む。街道のわきにあるお寺やお堂などにも立ち寄りながらこだわり豆腐の藤屋で揚げたて揚げ豆腐に皆さん満足。五大尊は広すぎるのでサクッと。越生氏分家の岡崎氏が奉じた岡崎薬師を見学、町中の越生町に関する史跡を巡りながら山岡鉄舟の扁額のある正法寺、越生町の鎮守越生神社は越生氏の居館跡、裏山は居城の高取城跡です。かつての越生は絹で栄えてました。絹市場の跡は絹会館になっていてその繁栄を伝えています。うちわでも栄えた街でうちわのお店も立ち寄りたかったのですがランチでのロスタイムあり外から紹介しただけになってしまいました。町の中心部には越生町の歴史を伝える史跡がたくさん、古民家の歴史ある建物も残る。お神輿の各町会の山車も紹介されていてお祭りを見に行きたくなりますね。渋沢平九郎ゆかりの法恩寺を見学し、駅の反対側にある山吹の里公園。太田道灌ゆかりの地でもある。山吹の里伝説の候補地の一つ。製作年が分かる仏像としては関東地方で最古のものがある如意輪観音道を訪れて終了。最後は急ぎ足になってしまいました。少し時間オーバーして17:20に終了しました。打ち上げは坂戸駅構内にある餃子の満州。あれこれ振り返って楽しく飲むことができました

越生駅(バス移動)~越生梅林~越辺川~私有の梅林~稲荷坂の庚申塔~梅園神社~梅林三叉路の道標、石仏群~慈雲閣~梅乃里~佐藤酒造~高蔵寺入口の石仏群~高蔵寺~薬師堂~岩清水観音~黒山三滝道標~成瀬薬師堂~藤屋~黒岩氏本願の地~越生神社祭典 黒岩町山車~五大尊~越生中学校旧校地跡~岡崎氏館跡~岡崎薬師~越辺川尋常小学校~越生尋常高等小学校跡~越生町役場旧庁舎跡~越生神社祭典 新宿町山車~正法寺~越生神社~高取城跡~越生子ノ権現~越生絹市場跡~生絹稲荷社~旧鎌倉街道一里塚跡~地蔵横丁~浦和地方法務局越生出張所跡~うちわ工房しまの~八幡神社跡~曙会館跡~不動横丁~星野家住宅~魚愛~二七の市の街~金子家住宅~和田横丁~越生町道路元標~越生神社祭典 上町山車~越生神社祭典 仲町山車~高札場跡~禅心無形流道場跡~岡野家住宅~越生町警察署跡~神社祭典 本町山車~法恩寺~越生分署・越生警察署跡~耕地稲荷~山吹の里歴史公園~山富貴~如意輪観音堂~越生駅

ランチ  梅乃里
打ち上げ 餃子の満州 坂戸店

2月12日(日)古隅田川の水源へ

第537回 2023年2月12日 開催場所 岩槻

古隅田川埼玉編の続きです。前回は春日部から歩き1級河川古隅田川起点で川が幾重にも分岐しているところで終了しました。今回はそこからのスタートになります。東岩槻駅を9時にスタート。埼玉県でのラーメン超人気店オランダ軒を通過し、1級河川古隅田川起点に到着します。かつての利根川である旧古隅田川はここより南を流れていてここより下流で古隅田川と合流しています。現在の古隅田川は北から流れてくる山城堀が東に折れて古隅田川と名を変えます。ここが1級河川古隅田川起点となります。ここには西から流れてくる元荒川からの別の流れも合流します。南へ旧古隅田川に向かう流れもあります。少し先では上豊川という用水路も分岐していて複雑なジャンクションとなっています。山城堀を少し遡り東武野田線を越えたところで山城堀を離れ、慈恩寺台地に上がります。二ノ宮神社、東西寺、花積貝塚と進みます。花積下層式土器という土器の基準となるような重要な遺跡でした。台地から太古は海であったであろう低地に降りて行くと、かつては岬であったであろう台地の先端がリアス式海岸の様に出入りしています。野田線を越えると山城堀は暗渠になっています。お店などを紹介しながら住宅地へ。こちらには元荒川から古隅田川につながる別ルートの流路がありました。明治以降に造られたと思われますが、昭和40~50年代の急速な宅地化に伴い住宅や工場の下に埋められて閉まっていると思われます。もう現存してないのかと思ったら一部が開渠として残っていて、その存在を示しております。旧日光御成街道に出ます。山城堀と交差する部分には暗渠ながら石橋供養塔があり、山城堀の存在を示しています。街道から再び慈恩寺台地に上がり、脇道に入りますが、昔からの上野村の集落を通る道だと思われます。ここには古い両墓制(遺体を埋める埋墓とお参りをする詣墓が分かれている)が残り、上野の埋墓がありました。近くの宝生院には詣墓があり、戦国時代以前からの開発領主である関根氏のお屋敷が隣接しています。古い道であることは道すがら古仏が多くあるのでわかります。先に進むと難読地名の古ヶ場村に入ります。古ヶ場にも詣墓があるのですが明治に入って廃寺になったのでお寺はありません。日光御成街道に出ます。杉並木が街道の雰囲気を残していますが相野原の一里塚は削られてしまって標識も無く一目にはわかりづらい。周辺に飲食店が無いことから仁屋というお蕎麦屋さんに開店と同時に入店します。広いお店なのでゆったりとした部屋で悠々とランチを食べられたのですが、お店は人手不足のようでランチタイムに1時間半も使ってしまいました。午後は相野原村の鎮守日枝神社から古ヶ場村の集落がある脇道に入ります。この辺りも道標を兼ねた石仏が多い。古ヶ場村の鎮守八幡社を見学し高台を降りて行くと一大工業地帯。埼玉県だけでなく全国屈指の工業地。その工業地の一画に取り残されたかのように古ヶ場の埋墓がありました。また山の際には古ヶ場村の組頭を務めた加藤氏の登録有形文化財になる住宅が残っておりました。低地は完全な工業地帯。高台の際には上野村の鎮守、上野鷲宮神社があります。蓮田市と岩槻区の境界、岩槻区側は鷲宮神社を祀っています。高台の周りを巡る用水路はかつての山城堀でしょう。周辺が農地であった頃は高台からの湧水もあり、周辺の農業用水として付かされていたのでしょうね。それらの流れは直線的に右折し、新しい山城堀と立体交差しながら元荒川に向かっています。そこ流れを辿って進むと上野ポンプ場です。かつてはここで取水し、古隅田川までの水路があったのですが、いまや9割が住宅や工場の下になっています。ここまかつての古隅田川の水源と言えることでしょう。ここには水道管の橋を人道橋にした細い橋、元荒川水管橋があります。ここは日川の合流点でもありました。日川とはかつては大河で鷲宮神社と久伊豆神社の文化圏を分けていました。現在でも岩槻区と蓮田市の境界です。利根川東遷で水量を減らしたので、この辺りの湿地帯や池沼の水抜きが容易になり、山城堀などから水が抜かれ、かつての湿地帯は穀倉地帯へと変わりました。いまは日川はほぼ残っておりません。蓮田市側の伊豆島地区には村の境界に藁で作った大蛇を置いて悪疫などの侵入を防ぐという習慣がありました。工業地帯を進みます。岩槻と蓮田の境界はくっきりと風景が違います。かつての日川の曲線に合わせるように岩槻側には大規模な工場がびっしりと建ち、蓮田側は田園のままです。境界が一目でわかって面白い。かつての山城堀は黒浜沼から流れていましたが、明治初年にこれを廃し、新しく掘られた新堀を通って隼人堀川、古利根川と流れるようになりました。現在の山城堀は市境で忽然と終わっています。

蓮田市側にも用水路がありますが連動はしてないようです。田んぼの中、新堀にずっと沿って黒浜沼へ。江戸時代の山城堀の水源であり、古隅田川の水源であった場所です。沼の北方には流れ込む川があり、周辺は一面の湿地帯です。かつてはこの下流の穀倉地帯、工業地帯もこのような湿地帯であったのでしょうね。日川が衰え、山城堀が掘られ、湿地帯の水分が抜かれ穀倉地帯になり、岩槻側は昭和50年代から工業地になりました。沼の周りをぐるりと回ります。予定では慈恩寺に行くはずでしたが、もう一つの水源が日没に間に合わなくなってしまうので断念。コースを変えて来た道を引き返しました。かつての山城堀は都市排水を集めて流れています。ずっと来た道を引き返して元荒川の河畔に出ます。ここにもかつては取水口があり、古隅田川に水が流れていました。古い航空写真には見えない流れなので、この辺りが農地から宅地化するときに取りまとめられた用水路かもしれません。蓋をされた暗渠のまま1級河川古隅田川起点まで流れています。現在では取水口は取り壊されて跡形もなくなっています。古隅田川の水源の一つであったのでしょうが失われております。そしてこの辺りの元荒川も昔は蛇行していたので大正時代に造られた捷水路です。日も暮れかかり、最後は東宮歩道橋という保線区員専用通路を元荒川の歩道橋にした橋を解説し東岩槻駅に進んで終了でした。今回は江戸、明治以降の古隅田川の水源を辿り、今は山城堀が水源で、幾つかの水源は現在は失われていることがわかりました。今回いけなかった慈恩寺や、旧古隅田川、岩槻の城下町など岩槻シリーズが続きそうです。打ち上げは東岩槻の住宅地にある「さらくら」お酒も魚も美味しいお店でした

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ランチ  仁屋
打ち上げ さらくら



1月29日(日)草加に根付く「江戸」を歩く

第536回 2023年1月29日 開催場所 草加

初の草加まちあるきとなりました。ガイドは徳川家を楽しむ会(前回は南北朝の会)主催の斉藤さんです。草加と言えば日光、奥州道中の宿場町、奥の細道、草加せんべいでも知られる東京のベットタウンです。13時と午後からのゆっくりスタートです。旧日光街道を歩けば古い建物がちらほらとあり、昔の道標、神社、草加らしいおせんべい屋さんなどあって草加宿らしい風景を感じさせます。草加せんべいの創始者との伝説があるおせんさんの茶屋があったと思われるおせん茶屋、おせん公園、草加せんべい発祥の碑があります。札場河岸公園にはランドマーク的な望楼や松尾芭蕉増があり、草加の代表的な風景である草加松原を歩きました。松原団地の駅名も無くなってしまいましたが有名な風景です。太鼓橋のような歩道橋の矢立て橋からの眺めも良かったですね。お煎餅屋さんの志免屋に行きましたが体験スペースは狭いので他の人が焼くのをみんなで眺めてる感じ。お土産に購入される方も多かったです。草加宿を起こした大川図書の墓がある東福寺を見学し、文化財に指定された小学校の校舎を利用した草加市立歴史民俗資料館。入館料無料で刊行物も無償ってスゴイ。大川本陣、清水本陣など跡地の石碑を巡って藤城家住宅。往時の草加宿を思い起こさせる建物でした。神社や史跡などを見ながら草加駅に戻りゴール。都市化してもなお残る日光街道や江戸時代の面影を感じることが出来ました。打ち上げは良さげな個人店は大人数では入れず、チェーン店ですがコスパ良く飲みながら、歴史の楽しいお話もすることが出来ました

草加駅東口〜おせん茶屋〜草加宿今様本陣・おせん公園〜札場河岸公園〜松並木往復〜志免屋(手焼きせんべい体験)〜東福寺〜草加市歴史民俗資料館〜大川本陣跡石碑〜清水本陣跡石碑〜藤城家住宅店舗〜草加駅

打ち上げ それゆけ!鶏ヤロー! 草加店