5月28日(日)古刹と台地 慈恩寺を歩く

第544回 2023年5月28日 開催場所 蓮田~岩槻

古隅田川水源まちあるきの際に、時間切れとなり水源を見ることを優先したためにもう一つの目玉である慈恩寺に行けませんでした。その時に行けなかった慈恩寺を巡るまちあるきとなりました。将軍家や岩槻藩から手厚く保護された慈恩寺は周囲に66もの寺坊が建つ大寺で近隣だけでなく江戸や関東各地からも参詣者が訪れるお寺でした。前回は蓮田市に属する黒浜沼まで来て引き返したので蓮田市からのスタート。蓮田駅を8:59のバスで出発し、江ヶ崎バス停で下車しまちあるきのスタートです。同じ埼玉郡でも日川を境に鷲宮神社圏と久伊豆神社圏に分かれます。蓮田は久伊豆神社、岩槻は城下町がある方は久伊豆神社、慈恩寺の方は鷲宮神社になっています。蓮田で最も古いのが江ヶ崎久伊豆神社です田んぼの中を歩いていくと遮るものなく吹く風が心地よい。岩槻に入り慈恩寺台地を上がると日光御成街道。将軍も休憩した景勝地だったという宝国寺。アジサイが多く咲く仁徳天皇、履中天皇、反正天皇を祀った和泉三社、鹿室白山神社と回ります。この辺りは鹿室(かなむろ)という難読地名。旧鹿室村から旧裏慈恩寺村に入ります。昔には台地の際まで海が来ていたのでしょう、古くから人が住み遺跡もあり、道々には石仏が多く残されています。旧裏慈恩寺村から旧小溝村に入ります。この辺りも海の水が無くなった後に湿地帯だったものを用水路で古隅田川に水を落として農地化した場所なのでしょうね。江戸時代から続く長命寺を経て慈恩寺親水公園へ。ここも慈恩寺沼という沼であった場所を公園化しています。周辺も昔は湿地帯であったことでしょう。今は釣り人の多いキレイな公園になっています。ここでランチタイム。外で食べるのも気持ちの良い季節です。午後は旧慈恩寺村を歩きます。寺社仏閣、小堂、祠、石塔、石仏が多く残されている。昔はこの辺一帯の範囲が慈恩寺の境内敷地であったのでしょうね。路傍には馬頭観音も多い。馬もこの地の生活には切り離せないものであったのかと推察されます。ぐるぐると回り道をしながら本命の慈恩寺。境内と道路の垣根が無くオープンな感じがします。大寺の面影が残っております。しかし以前はもっともっと広い敷地で会ったのでしょうね。境内を思い思いに巡って先に進みます。旧慈恩寺村から旧徳力村へ。立派なたたずまいの常源寺、鎮守の三社神社を巡ります。ここから高台を降りれば春日部市になり古隅田川の方に進みますが引き返し、また旧慈恩寺村へ。玄奘三蔵塔は西遊記で有名な三蔵法師のお骨が収めてあり、それを管理しているのが慈恩寺なのです。旧表慈恩寺村に入って慈恩寺台地を降りて独立丘にある表慈恩寺諏訪神社を見学してまちあるき終了。東岩槻駅で16:50頃解散というちょうど良い時間帯での終了となりました。打ち上げは以前にも利用したことのあるレトロ風な東岩槻ゴールデン横丁にあるエビちゃんで軽くのどを潤して帰りました

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