3月12日(日)戦国と江戸、2つの小田原城の痕跡を探る

第539回 20233月12日 開催場所 小田原

山本さんの小田原シリーズの集大成です。戦国と江戸時代の小田原城を見比べるまちあるきとなります。戦国時代の小田原城は城下町をも包み込む戦国最大級のお城でした。江戸時代のお城はもっと規模はコンパクトになりましたが箱根という要衝を抑える重要なお城でもありました。10時に小田原駅を出発。戦国時代の小田原城を歩きます。前回のおさらいも兼ね、また普段の小田原城ツアーでは歩かないようなマニアックな場所まで立ち入っていきます。今は住宅街になってしまった場所にも堀切や土塁が隠れていたり案内してもらわないと解らないようなところにも多くの痕跡が遺されています。総構を歩いた時にもやってきた大堀切は何度来ても大迫力です。小田原の町の背後にそびえ立つ山にある小田原城の旧跡は城の堅牢さを物語っています。城下町の方に降りていくとJRの線路にて戦国の小田原城と江戸時代の小田原城が分かれています。とはいうものの江戸時代の小田原城がある場所に大森氏、北条氏の居館、本丸があり、後にその場所に江戸時代の小田原城が築かれたものです。八幡山古郭と呼ばれる戦国時代のお城は戦国時代に拡張されてこちらにも主郭置かれたもの。秀吉の小田原征伐で落城し使われなくなった部分でもあります。新旧の小田原城を見比べながら小田原城天守閣へ。ここで遅めのランチタイム。小田原城は明治に破却され、関東大震災で被災し、戦後に鉄筋コンクリートで再建されたもの。その後、木造などで再建する案や様々な再建計画が出ているもののなかなか実現には至らないようです。そういった事情も山本さんならではの観点でお話しいただけるのも楽しい。歴史考証に忠実なもの、間違って再現されてしまったものなども説明していただきました。門を出て小田原城周辺地域を歩きます。豪壮な小学校や立派なホールが建っています。史跡もそこかしこにあり見どころは尽きません。老舗や古い建物、城下町の雰囲気もありなかなか小田原のまちあるきも楽しい。街はまだまだ見るべきところがたくさんありましたが17時半近くになっていたので、帰り時間なども考慮して終了しました。小田原の町もまだまだ見て回るところは多そうです。打ち上げは有志でベロ焼きピカソ。牛タンが美味しくジャンレモ(ジャンボレモンサワー)を何杯も飲みすぎてしまいました

小田原駅新幹線口前~北条香沼姫墓所~百姓曲輪~御前曲輪(城山競技場)~毒柄平~小峯御鐘ノ台大堀切東堀・中堀・西堀~八幡山大堀切~八幡山曲輪ポケットパーク~百段坂(本曲輪遠望)~東曲輪~御用米曲輪~小田原城天守前~本丸茶屋(昼食)~本丸~常盤木門~本丸南堀(滑り落ちた石垣)~銅門~馬屋曲輪(トイレ休憩)~馬出門~三の丸ホール展望台~箱根口門跡~大手門跡~三の丸土塁~幸田門跡~UMECO前解散

ランチ  本丸茶屋
打ち上げ ベロ焼きピカソ