第547回 2023年8月20日 開催場所 二俣川
大変遅くなりましたが二俣川の報告です
帷子川の源流をたどるシリーズの最終章となりました。前回は帷子川源流まで歩いたのですが、もう一つの大きな支流である二俣川を遡ってこのシリーズ終了と致しました。鶴ヶ峰駅スタートはもう3回目。以前歩いたコースと重なりますが、お神輿など出ていてまた違う雰囲気。畠山重忠が討たれた場所が帷子川と二俣川の合流点になります。以前は大きく蛇行していた帷子川ですが直線化が図られ1988年にトンネルができてそちらを流れるようになって旧流路は廃川となりました。今の二俣川は一部を帷子川の旧流路を流れています
合流部分を見学して二俣川を遡っていきます。二俣川には川に沿って道が無いのでつかず離れず時には回り道をします。高梨乳業の本社があり、鎌倉街道や相州道と交錯していきます。やはり古い道は川が造った谷や尾根を利用しているようで、古い道があるところには歴史のある寺社も存在します。
川に沿いながら史跡もめぐっていきます。地域の鎮守や地頭、領主の墓のあるお寺などが続き二俣川が開いた谷を中心に地域が開発されていったことを知ることができます。深い谷を降り川に近づくことができたところが二俣川駅。旭区の中心的な街で免許センターがあり、相鉄線の分岐駅でもあるので乗降客も多いです。こちらで個々にランチタイム。
二俣川駅の近くで二俣川は二俣どころか四手に分かれます。どれが本流かは甲乙つけがたいのですが、どれも住宅地の中の暗渠となって消えてしまいます。一つだけ湧水地があるところを本流と定め、他を支流として午後は回っていきました。万騎が原の丘の上に上がります。元々は牧場を意味する牧ヶ原だったものが、北条勢数万騎が畠山重忠を討つべく待ち伏せていたので万騎が原になったそうだ。畠山重忠に関する碑も建てられている。高台なので谷戸の眺望もよい。南本宿公園は谷戸の谷頭がそのまま公園になっている。
支流の谷に降りていくと、予約必須のピザのお店hectopascalがある。支流を上流にさかのぼる。鎌倉道と大山道の分岐点や上田神明社がある。更に遡ると戸塚カントリー倶楽部の敷地へ。ゴルフ場内に池が見える。今でも水が沸いているのかはわからないが、この辺りが支流の水源と推定される。支流を横切りこども自然公園へ。優しげな名前がついているが公園内に4つの谷戸があり、公園を縦断するのに谷戸を乗り越え、いくつもの丘を越えねばならない。一部は通路が自然に還りかけている。案内板もない。
さまよいジャングルを乗り越えたが時間をロスしたので都塚に行くのをあきらめて大池まで降りる。ここも支流の水源の一つ。ここから少し上ると武相堺道で武蔵国と相模国の国境、分水嶺だ。横浜市内に国境があります。また大池方面に戻ると教育水田。子供たちが田植えをする場所だが昔の谷戸田の雰囲気が残る。大池の畔にはメダカの学校の作曲者中田善直氏が住んでいた縁でメダカの学校記念碑、大池の説明や弁天様がありました。
大池の谷から一山越えて別の支流の谷へ。ここも二俣川源流の一つと言えます。支流に沿って谷を下ると万騎が原の高台に上る前に通った半ヶ谷橋に戻ります。ここで二俣川は四手に分かれるのですが、どれも独自の谷を形成し源流へ遡れます。しかしそのうちの3つは住宅地の中に水源地が消えてしまっているので最後までたどれません。唯一、水源地が残る方を本流として遡ります。水源地は残るとはいえこのルートは川自体が暗渠化されてしまっているので、暗渠をずっとたどっていきます。暑さにへばりそうになりながら希望ヶ丘水の森公園に到着。ここには谷戸と水源の池が残っています。帷子川のもう一つの水源地ですね。いつまでも残してもらいたいものです。17時を回ってしまったのでここで終了。一山超えて、もう一つの支流の谷の方に希望ヶ丘駅があります。帷子川シリーズを終えて希望ヶ丘駅にて解散。有志で地元個人店の串揚げなどを肴にビールでクールダウンしました
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昼食 二俣川駅周辺で個々に
打ち上げ 串かつ大臣