4月4日(土) 周縁から見た江戸~東京 ディープと言われる理由

第468回 2020年4月4日(土)開催場所 荒川区

周縁から見た江戸、東京 ディープと言われる理由という勉強会でした。本来は4,5日で勉強会、まちあるきの予定でしたがコロナの影響でまちあるきは延期。勉強会のみの開催となりました。10時よりムーブ町屋でスタート。消毒、マスク着用、席も離して着席、換気をしながら進めました。周縁と呼ばれた旧江戸市外を取り巻く街がどんな役割を果たしてきたか、本来、まちあるきで歩くはずであった荒川区域が江戸から東京へ発展していく部分で貢献してきたことなどをお話ししました。11:30よりランチタイム。ここでは荒川区発祥オリジナル焼きそばパン食べ比べを行いました。またオリジナル焼きそばパンも提供することができました。焼きそばパンを食べながら、日本の総菜パンの歴史(東京発祥のものが多い)もんじゃ焼きの歴史などのスライドを見ながら解説することもできました。12:40からは午前中の続き。膨張する都市人口や、都市に必要なものを受け入れてきた地域の刻んだ年輪のようなものがディープと呼ばれる街の都市文化を形成しているのではないかと。東京を知るうえでもっと知って欲しいということをお話させていただきました。終了後は場所を移動して「お好み焼き 美乃和」で懇親会。あらかわもんじゃを堪能させていただきました。

ランチ  ムーブ町屋において焼きそばパン食べ比べ、オリジナル焼きそばパン
打ち上げ お好み焼き美乃和

3月22日(日)戦国時代最強の城「滝山城」を訪ねる

第467回 2020年3月22日(日)開催場所 八王子市

小田原城郭研究会の山本さんの案内でマニアの間で戦国時代最強の城と名高い滝山城の散策をしました。9:50八王子駅集合、滝山城までの移動は路線バスを使用しましたが、バス1台では乗り切れない状況でしたので、予定より1本先の先発組と後発組に別けてバス2台に分乗し滝山城の入口まで移動しました。天気も良く晴れ渡り絶好のお散歩日和、軽い山登りかと思いきや、いきなり「天野坂」と呼ばれる坂道に出くわし、息を切らしながら登りました。最初の天野坂から三の丸への移動をする際、次の曲輪(本丸、二の丸など城内の区分けされた敷地)への侵入を阻害する門が設けられた痕跡が見られるとの事。さらに、この門には側面射撃ができる工夫「横矢掛」が施されているとのこと。ここで攻撃されたら攻め込むのは難しいと感じました。ガイドの山本さん曰く「実践的でいやらしい造り」なのです。続いて三の丸から千畳敷、二の丸へ移動する際には深く掘られた空壕を眺め、ここを登ってくるのは至難の業であることも体感させていただきました。また、城内の二の丸、三の丸の周辺に沿うように巨大な池があり、山本さん曰く籠城のために水を確保したのではないかとのことですが、その大きさや貯水のためのダムが設けられている事などに驚かされました。ランチは早春の暖かさに誘われて咲いた桜と眼下の多摩川から 昭島の街、遠くは西武ドームまでの眺望も楽しみながら、持参したお弁当をそれぞれいただきました。

午後は滝山城の心臓部本丸を皮切りに裏口にあたる搦手口を目指しました。搦手口の急坂は危険なため山本さんから足腰に自身のある方のみとの指示がありましが、ほぼ全員搦手口を下りました。確かにとても危険でここを突破するのは難しいと痛感させられました。そして、本丸、中の丸ともう一度戻り小休憩を取った後、二ノ丸、東馬出、信濃屋敷、刑部屋敷、カゾノ屋敷の順に各曲輪を巡りました。ここでもまた、それぞれを区切る空堀の大きさに驚かされました。また、この周辺にも巨大な池があり、二重に施された戦国時代のダムにも驚かされました。池から大馬出を経由し再度二の丸を目指しましたが、滝山城の守りの要である枡形虎口や土橋など、複雑で巧みな構造、工夫など山本さんから解説がありました。全国でもここまで複雑に工夫された城は例が無いとの事でした。そして巨大な空堀を眺めながら三の丸、小宮屋敷、山ノ神曲輪へと足を進め小休憩を取りました。山ノ神曲輪の眺望も素晴らしかったです。これで滝山城の全ての曲輪を巡ったとの事で帰りは城内を通る鎌倉道から小田原へと繋がる小田原道を通り、ゴールの道の駅八王子滝山で解散としました。

今回は残念ながら新型コロナウィルスの影響も懸念されるとの事で打ち上げは中止、一刻も早い終息を願うばかりです。開催も懸念されましたが、関係者及び参加者のご理解のもと無事開催し、終了したのを感謝いたします。

【当日のコース】
八王子駅→天野坂→三の丸→千畳敷→二ノ丸→中の丸(昼食)→本丸→搦手口→本丸→中の丸(休憩)→二ノ丸→東馬出→信濃屋敷→刑部屋敷→カゾノ屋敷→大馬出→二の丸→三の丸→小宮屋敷→山ノ神曲輪→鎌倉道→小田原道→道の駅


2月23日(日)下総三山の七年祭りを歩く

第466回 2月23日(日)開催場所 船橋市、習志野市

森田さんの知的散歩船橋シリーズ。今回は船橋市習志野台から習志野市にかけて。新京成線「習志野」駅午前8時50分集合。改札外でしたが寒かったので、船橋市社会福祉会館前広場で参加登録。電車時間の都合で少し遅れて出発。出発時に、このあたり一帯は江戸幕府の軍馬養成施設である小金牧のうち下野牧の南端にあたること、新京成線はもともとは陸軍鉄道連隊の演習鉄道だったこと、またこのあたりの地名は将軍吉宗時代に本草家丹羽正伯がつくった薬園にちなむこと、そして現在の薬円台という地名のこと、習志野駅も北習志野駅も船橋市内にあることなどお話ししました。最初に船橋市郷土資料館にて、三山七年祭りの映像を全員で見て、まち歩きの目的を理解していただいてから歩きはじめました。軍事遺産、史跡、地形、菊田川の水源、いろいろなテーマを楽しみながら歩きました。ランチ後は習志野市市民プラザ大久保に集合。午後は東邦大学、日本大学生産工学部など見学。そのほかにも地元の方にいろいろとご案内いただきました。鷺沼城址公園で解散。有志のみで菊田川の河口まで歩きました。船橋、習志野の複雑な境界、軍事史、鉄道史、民俗学、考古学、地質地形学という複合的テーマの内容でしたが、皆さんに楽しんでいただけたと思います。打ち上げ飲み会は津田沼駅前まで戻り船橋市内のチェーン店で行いました

【午前の訪問地】
薬園台公園、船橋市立郷土資料館、自衛隊第一空挺団正門、自衛隊習志野演習場フェンス、習志野霊園、二宮大明神石碑、おはんが池、田喜野井集落街並み、田喜野井子神社、二宮神社、菊田川水源池、七曲り、神揃場、習志野市市民プラザ大久保(騎兵師団司令部模型)、八幡公園(軍馬の碑など)

<12時半にいったん解散>

【午後の訪問地]】13時半に再集合(市民プラザ大久保館内)
東邦大学、日本大学生産工学部(いずれも旧騎兵師団関係石碑など見学)
<習志野市民プラザ大久保館長岡田さんのご厚意による>

さらに、岡田さんの案内により、日本大学生産工学部構内にある石碑等も見学。

【午後の訪問地(続き)】
軍用鉄道路線跡、藤崎森林公園、木曽王滝森林鉄道車両、藤崎堀込貝塚(地主さんのご厚意により敷地奥まで見学)、浅間社富士塚、藤崎古道、藤崎子守神社、習志野市企業局(ガス、上水道、下水道)、モグモグタイム、鉄道連隊機関車、鉄道第二連隊正門跡、菊田神社
ここで地元鷺沼出身の生物学者、村山さんにバトンタッチして、藤崎から久久田(くぐた)にかけての菊田川下流暗渠の上を歩く。
菊田遊歩道、鷺沼遊歩道(ハミングロード)、鷺沼城址公園

【解散場所】
鷺沼城址公園 17時

【解散後】
有志9名ほどで、村山さんの案内により、菊田川河口まで暗渠歩き。

打ち上げ 三百宴


2月15日(土)荒川区の次世代「手しごと」スポットを巡る街歩き

第465回 2020年2月15日 開催場所 町屋~熊野前

20代女子でありながらデザイナーかつ大家さんを営み、さらに想像建築など地域を盛り上げる活動もしている戸田さんによる、地元荒川区の次世代手しごとスポットを巡るまちあるき。町屋駅を14時にスタート。最初のお店は電気屋の3代目が造ったanima garage。荒川区にありながら荒川区らしくないようなライフスタイルを提案できそうなお店。照明、花、アンティーク、内装までプロデュースしてくれる。2軒目はn・r store。ベトナムのバインミーなどアジア料理が食べられる。木工や料理とご夫婦が好きなことをお店として実現している。3軒目はBlackhole cofee Roastar。地域活動に熱心な店主が営むコーヒー豆の専門店町工場を改装したお店で自家焙煎しています。4軒目は次世代系の駄菓子屋さんのnecoya。下町らしい商店街を歩きながらドラマの撮影スポットを紹介したり。最後はクリエイター夫婦が八百屋を改装して作ったカフェのこひきや。店内で寛ぎながらお話を伺うことができました。時間が足りず戸田さんの大家物件、戸田ビューハイツには行けませんでしたが、個性的なお店をのんびり回りながら下町感を味わう。そんなまちあるきとなりました。打ち上げは都電で2駅移動した小台にある、おしゃれ系鶏料理のつくねやで飲むことができました

町屋駅~anima garage~n・r store~Blackholl Coffe Roaster~想像建築~尾久の原公園~野前商店街~necoya~natural cafe こひきや~熊野前駅

打ち上げ つくねや292
二次会  笑顔


1月26日(日)江戸の華、吉原の核心に迫る

第464回 2020年1月26日 開催場所 吉原

荒川区観光ボランティアガイド佐藤さんが案内する山谷、吉原ツアー。13時に南千住駅スタート。回向院、延命寺と小塚原刑場の話を聞き泪橋交差点から山谷地区に入っていきます。昔は暴動がよくあったマンモス交番、レトロな雰囲気がそのまま残るいろは会商店街。吉原大門からお歯黒どぶや昔の道路、町割りの痕跡などをたどり小休止。遊郭専門書店のカストリ書房を見学します。吉原の歴史を聞きながら吉原神社、鷲神社、飛不動、浄閑寺など寺社仏閣を巡りました。3時間で要所を効率的に歩き吉原地域を体感することができました。打ち上げは都電三ノ輪橋駅近くのMASATOで行いました

南千住駅→回向院・延命寺→陸橋経由(小塚原処刑場跡・隅田川貨物駅)→日本堤交番→いろは商店街→日本堤通り→大門跡地へ→お歯黒どぶ跡→吉原公園休憩→(カストリ書房紹介)→区割り痕跡案内→江戸町通りを仲ノ町通りへ→吉原神社→弁天公園→鷲神社・飛不動→一葉記念館(案内)→浄閑寺→三ノ輪駅

打ち上げ MASATO


1月12日(日)隅田川のルーツをたどる

第463回 2020年1月12日 開催場所 吉川、亀有~綾瀬

東京の母なる川の一つ隅田川のルーツをたどるまちあるき。徳川家康が江戸に入る前は、利根川も渡良瀬川も入間川も江戸に流れてきていた。荒川は利根川の支流だった。隅田川は今と違う流れ方をしていた等々を実際に見てみようというまちあるき。武蔵野線吉川駅からバスで松伏町にある岩平バス停に移動。ここには古利根川と中川の合流点があります。ここで分かるのは中川=昔からの利根川であることと、中川の上流はいくつもの川をつなぎ合わせて造られたことが分かります。吉川がかつて下総国であった証としていくつもの香取神社やお寺、水路を巡ります。元荒川の合流点ではいまの荒川が入間川につなぎ合わして造られたものであって、本来の荒川は利根川に合流していたことが分かります。歴史のある料亭や芳川神社など吉川が古くから河川交通の要地で物流の集散地であったことが分かります。吉川駅から電車で亀有に移動。ランチ後は亀有を舞台としたこちら葛飾区亀有公園前派出所の両さん像や公園、派出所などを見て、商店街のお店をいくつか紹介しながら亀有香取神社。境内には見どころがたくさん。アリオを経由して中川のほとりに出ます。ここから昔の隅田川である古隅田川の跡をたどっていきます。もともとは国境を成す大河でありましたが、地形の変化、流路変更、工事によって細い流れとなり、今では一部を除いて暗渠に。隅田川は荒川と一つの河川のようになりました。時間が押していたので途中見学はほぼ無しで流路をたどっていきました。途中から開渠になり川の雰囲気を残します。綾瀬駅で日没終了で残りの部分は後日となりました。電車で南千住に移動。三ノ輪橋の吉まぐれ屋で新年会となりました

吉川駅~岩平バス停~古利根川、中川合流点~八間堀~弥生橋~岩平観音堂~二郷半用水~石仏、稔橋~ 蓮福寺~石仏堂~古利根川旧河道~ 武輝神社~小佐衛門前伏越~東泉寺~よこまちの杜~新川橋~木売落~新方川 ~普門院~関香取神社~吉川香取神社~元荒川合流点~吉川橋~中島橋~亀嶋弁財天~福寿家~まるしん菓子店~稲荷神社~延命寺~芳川神社~料亭糀家~智勝院~魚藤~鷲神社~保交差点 ~JAHAN~吉川天然温泉ゆあみ~ラッピーランド~金の鯰像~吉川駅~(電車移動)~亀有駅~両津勘吉巡査長の銅像(制服)~薔薇と麗子像~亀有駅北口交番~亀有公園~ダブルピース両さん像~ひと休み両さん像~亀むら亀有南口駅前店~リリオ館~するが~両津勘吉巡査長の銅像(法被)~亀有リリオパーク~ようこそ亀有へ両さん像~中川像~亀像・亀有の由来碑~おこたろう~亀有メンチ~ラ・ローズ・ジャポネ~亀有香取神社(狛亀、玄恵井の碑、「少年よ、あの星を目指せ!」両さん像、北向道祖神、神楽殿、神明宮、参宮記念碑、香取大々講記念碑、諏訪神社、白山神社、水神宮、民謡の碑、稲荷神社、松山稲荷神社、稲荷神社、浮洲稲荷神社、藤四郎稲荷神社、亀有招魂社、紙製荷造函創始之地碑)~アリオ亀有(ザ・フレンチトーストファクトリー 亀有店)~光明寺~旧水戸佐倉道~中川橋~中川~古隅田川分岐点~板碑型阿弥陀三尊種子庚申塔 金塚様~真心ラーメン竹~炭火焼鳥まかや~肉玉そばおとど亀有店~中華そば敦~環七~吉田パン~葛西用水親水公園~曳舟川親水公園~亀有大水車~ 北三谷一号橋~蒲原村宿駅伝~北三谷二号橋~北三谷稲荷橋~梅若丸と北三谷~宝蔵寺橋~北三谷三号橋~出会いの川・古隅田川~軍用金伝説~郷乃一号橋~郷乃二号橋~東隅田橋~下河原公園、庚申塚~隅田橋~西隅田橋~宿添橋~高圦橋~境四橋~「上千葉遺跡と普賢寺」南新橋跡~境三橋跡~旭橋跡~境一橋~元隅田橋~白鷺公園~袋橋公園~綾瀬駅

ランチ 亀有で個々に
新年会 吉まぐれ屋
二次会 GON