11月19日(日)旧古隅田川 武総国境を歩く

第554回 2023年11月19日 開催場所 春日部~岩槻

古隅田川シリーズです。今回は古隅田川のさらに旧流である旧古隅田川を歩きました。八木崎駅をスタートし、春日部八幡神社。粕壁宿や新方領の総鎮守、中世の武士春日部氏の居館跡であり、春日部稲荷を始めとする境内社や末社も多く。巨大な浅間山もあり、古隅田川によって造られた浜川戸砂丘の存在も確認できる。古隅田川に沿って歩き、以前に見学した場所なども立ち寄る。栄橋からは捷水路(ショートカット)が造られたため廃川となった旧流を歩きました。大きく蛇行した古隅田川に囲まれた地域は新方袋と言われましたが、今は工業地帯になっています。16号線に沿って歩くと、旧流は大きく曲がり暗渠となります。ここからは自然堤防も残り緑多く、古隅田川が大河であった川幅や水の勢いで造られた自然堤防の様子などがわかります。埼玉の古隅田川にも在原業平や梅若伝説が残ります。旧流は古隅田川に再び合流。古隅田川に沿って歩きますが、前回は右岸を歩いたので今回は左岸を歩いていきます。ずっと自然堤防が残っているのが嬉しいですね。ここでも古隅田川が大河であった痕跡を感じ取ることができました。上院調整池の近くで古隅田川と旧古隅田川が分岐します。現在の古隅田川は昭和に入ってから造られた捷水路。元からの流れは旧古隅田川です。分岐点や埼玉県最古の橋やじま橋が架かっていた地点を見て旧古隅田川に沿って歩き11:45に豊春駅到着でランチタイム。午後も旧古隅田川に沿って歩きます。東京にもある業平橋、旧村名を冠した南中曽根八幡神社、武総国境であった証の増冨香取神社を見学。旧古隅田川はその先で分岐します。右手は江戸時代に山城堀に繋ぐために掘られた水路で現在の旧古隅田川です。これを辿れば古隅田川と繋がり山城堀へと遡って行きます。左手の水路が中世からの流れで旧旧古隅田川というべきでしょうか?我々は旧旧古隅田川の方を辿ります。地蔵の伝説がある浄泉寺、増戸村の鎮守だった増戸神明神社を見学。旧旧古隅田川はやがて暗渠となりますが川の流れに沿って大光寺堤のグリーンベルトが続いています。洪水の調整池を兼ねた南平野公園で小休止。国道16号をかなーり遠回りして弁慶水の池、大堀池。これらはおっぽり池と言い洪水の痕跡でできた池だといいます。大光寺は義経、弁慶の伝説あり、古隅田川に沿って奥州古道が通っていたので平泉に落ちる義経一行が立ち寄った伝説があるのでしょう。少し進むと荒れてしまった庚申塚や、民家に移築された岩槻城の城門があります。この辺りは公共交通機関がありません。16時を過ぎて日が暮れかかってきたので余力を残して東岩槻駅に引き返すことにしました。途中、運送会社に保存されている寝台特急北斗星や、立派な建物の西福寺、平野村の鎮守、南平野稲荷神社を見学。東岩槻駅近くの路上で16:45に解散しました。打ち上げは有名ラーメン店オランダ軒の前にあるえん。個室もあり、食事も美味しく、従業員も良い子達だったので楽しく終了できました

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ランチ 豊春駅周辺で個々に
打ち上げ 憩居酒場えん