6月29日(土)高尾山だけが高尾じゃない!高尾の街歩き

第448回 2019年6月29日 開催場所 高尾駅南口

今回の案内人は軍事遺産や歴史に詳しい太田さん。高尾と言えば高尾山、東京から1時間程で気軽にハイキングに行けることから、今や年間260万人ものハイキング客が訪れます。しかし、高尾の魅力は高尾山だけではありません。全長約10kmの大地下壕に、現代の古墳、鉄道遺跡に古戦場や山城の跡、街道歩きなど多数の楽しみがある街です。

午前中は何といっても、今回の最大の目玉、浅川地下壕の見学。中島飛行機のエンジン工場であった大地下壕をNPO法人「浅川地下壕の保存をすすめる会」の中田均さんのご案内で見学しました。岩肌が露出し、水がしたたり、コウモリが生息する大地下壕の探検は迫力満点!戦時中の浅川地下壕の使われ方を、配布された詳細な資料を時に確認しながらの見学は貴重な体験でした。
午後は、みころも霊堂の見学からスタート。京王線の高尾山口駅の車窓から見える奇妙な塔は、産業殉職者の慰霊堂です。塔内部を見学の後に、東浅川宮廷駅や御陵線跡を横目にケヤキ並木の参道を抜けて、現代の古墳である武蔵陵墓地に行きました。両脇にキタヤマスギがそびえたつ参道を抜けて、自然に囲まれた静粛な空間である多摩陵(大正天皇)、多摩東陵(貞明皇后)、武蔵陵(昭和天皇)、武蔵東陵(香淳皇后)をそれぞれ参拝しました。
その後、旧鎌倉街道や高尾街道を通り、戦国時代の武田軍と北条軍の古戦場である廿里古戦場を抜けて、両界橋を通って旧甲州街道へ合流しました。近藤勇も通った旧街道の高尾駒木野庭園と小仏関所跡を見学、最後に明治時代に作られた煉瓦アーチトンネルを見て、 JR高尾駅北口で解散しました。

午前:京王高尾駅南口→浅川地下壕→イーアス高尾(昼食)
午後:みころも霊堂→ 高楽寺のしだれ桜→ 町田街道 → 東京から50km標識→旧甲州道中→東浅川宮廷駅跡オリンピック自転車競技の碑)→多摩御陵・武蔵陵墓地外参道→南浅川橋→多摩御陵前駅跡(旧京王御陵線)→武蔵陵墓地(多摩陵→多摩東陵→武蔵陵→武蔵東陵)→旧鎌倉街道→岩船地蔵堂→古道橋→まちなみ参道→高尾街道→廿里古戦場→白山神社→観音堂・馬頭観音→両界橋→旧甲州街道→高尾駒木野庭園→小仏関所跡→煉瓦アーチトンネル→JR高尾駅北口

ランチ  イーアス高尾で個々に
打ち上げ wine&cafe DAIKOKUYA